空手で必要な身体能力の高め方

相手の蹴りやパンチを無力化させる動きや攻撃を受ける技術はあらゆるスポーツで実践されていますのでその様な稽古をした時にしっかり意識していたらテレビで観戦してる時に同じ技術を使っている場面を見る事があります。相撲など格闘技ですので力任せではとてもあの様な巨体のぶつかり合いでは身体が耐えれません。以前ある番組で元序の口力士に勝てば10万円と言うのを見ましたけれど挑戦者は素人5人です。素人と言っても喧嘩自慢のイカツイ体格でいかにも強そうですがものの数秒で瞬殺されていました。何が違うのか「目」と「身体の使い方」が決定的に違っていたのだと思います。

空手でのパフォーマンスを高める為に何をすれば良いのかの1番は目だと思います。だが1番最初に鍛えて良いのかと言ってもどう鍛えるのか分からないのが現実だと思います。野球に例えるとバッターボックスに立った時に球を選球する能力は目です。ボクシングにしても相手のパンチを目で判断しています。数年前にどう鍛えるかを知る為に名古屋の専門家を訪ね2日に亘りレクチャを受けて来ました。その先生はかつて世界戦を制したプロボクサーの目を鍛えた方で情報の90%は視覚によるものであると言っています。目隠しをして町を10分誘導者に連れられ歩く体験をした事があります。不思議な感覚で視覚が遮断されていますので足の感覚、聴覚の感覚など見えないので何か情報を得なければと言う本能的に敏感に働いているのを自覚しました。視覚による依存が高い事を証明する実験だったのです。スポーツの能力を高める為に目を鍛えそのメソッドを伝えるだけで空手の技術は確実に向上します。

身体の使い方も実は深く思いっきり力一杯蹴りやパンチを打てば破壊するエネルギーは増すのは間違ってはいませんが相手が人では少し違っていて、攻撃が当たる瞬間にその波動が反発として自分に戻ってしまいます。例えば100が70伝わっていたとしたならば30%はどこかしらのロスが生まれていますので攻撃が効かないという現象が起こります。飛んできたボールを思いっきり振って当たってもホームランにならないなどエネルギーのロスを出来るだけ少なく軽く当てても効くパンチや蹴りを習得出来たとしたら、稽古は楽しいものになると思います。